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ケータハム・F1・チーム
CT01 解説
2012年シーズンに向けてクラッシュ・テストに関する規則が変わり、合同テストが始まるまでにすべての基準をクリアすることが義務付けられた。チーム・ロータス改めケーターハム・F1・チームは、クリスマス前までにクラッシュ・テストにパス。余裕をもって合同テスト1回目を迎えた。3年目の新興チームであることを考えれば、合同テスト1回目が始まる前に新車を発表できただけでも合格点を与えるべきだろう。開発プログラムの進行管理がしっかり行われている証拠だ。
ルノー・スポール・F1製エンジンにレッドブル・テクノロジー製ギヤボックスを組み合わせるのは2011年型と同じ。つまり、チャンピオン・マシンと同じパワートレーンである。昨年は無用なトラブルを回避するためにKERSの搭載をあえて見送ったが、今年はレッドブル・テクノロジーから供給を受ける。これで、「KERSを持たないから、予選で上位グリッドを得てもレースで抜かれてしまう」という言い訳は通用しなくなる。
2011年はエキゾースト・ブローイングが性能面で大きな影響力をもたらしたが、2012年は禁止になった。エキゾースト・ブローイングの開発で後手に回ったケーターハムにとっては好都合な規則変更だ。過去2年はコンストラクターズ10位で終えているが、ステップアップに向けた材料はそろっているように思える。
車体設計に対する堅実なアプローチは変わらない。2012年のレギュレーションに対応するため、ノーズは低くなっている。モノコック前端両サイドはバルジ状の処理とした。ノーズは低くせざるを得なくなったが、空力性能を向上させるためには車体下面にクリーンで大量の空気を導きたい。妥協点を探った結果、かものはしのくちばしのような形状に落ち着いた。チーフ・テクニカル・オフィサーのマイク・ガスコインは、「他車も似たようなソリューションになるはず」とコメントしたが、マクラーレン以外はガスコインの予想どおりになった。
パワー・パッケージをチャンピオン・チームから調達しているのと関連があるのだろうか。それとも、速いチームにならうのが性能向上への近道だと考えているからだろうか。CT01は2011年のレッドブルRB7を彷彿とさせるフォルムを身にまとう。とくに、リヤの絞り込みが目を引く。動力源とカタチだけは、1シーズン前のチャンピオン・マシンに追いついた。それがどれほどの効果を発揮するかは、シーズンが始まってみなければわからない。
| ■スペック | |
| 型式 | CT01 |
|---|---|
| エンジン | ルノー V8 RS27-2012 |
| シャシー | カーボンファイバー製 |
| ボディーワーク | カーボンファイバー製 |
| サスペンション(前) | カーボンファイバー製 |
| サスペンション(後) | カーボンファイバー製 |
| ダンパー | ペンスキー&マルチマチック |
| ステアリング | ケータハム・F1・チーム |
| ギヤボックス | レッドブル・テクノロジー |
| クラッチ | AP |
| ディスク | Carbone Industrie or Hitco |
| キャリパー | AP |
| パッド | Carbone Industrie or Hitco |
| 冷却システム (ラジエーター、ヒート・エクスチェンジャー) | ケータハム・F1・チーム |
| 計器 | MES |
| シートベルト | Schroth |
| ステアリング | ケータハム・F1・チーム |
| シート | ケータハム・F1・チーム |
| 消化システム | FEV |
| ホイール | BBS製ケータハム・F1・チーム専用ホイール |
| 燃料電池 | ATL |
| 燃料 | Total |
| 潤滑油 | Various |
| ホイール・ベース | 3000mm以上 |
| 全長 | 約 5 m |
| 全高 | 950mm |
【STINGER / Text by Kota Sera(世良耕太)】
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