STINGER HOME / F1 NEWS / ボイスレコーダー / F1ドライバー 小林可夢偉 2010年 初春トーク 9/9
ボイスレコーダー
- < 前の記事へ
- |
- ボイスレコーダー 一覧へ
- |
- 次の記事へ >
2010年1月19日
F1ドライバー 小林可夢偉 2010年 初春トーク 9/9

Photo by
Mamoru Atsuta
◆目の前のことを、ひとつひとつクリアして
[STG] ここまで、23歳という年齢で・・・・
可夢偉 正直、F1に来られるなんて、なかなか思ってなかったですね。自分のチャンスを、先を見ずに一つ一つ登っていくっていったらヘンなんですけど。
[STG] 目の前のものをクリアしていくと?
可夢偉 そうです。
[STG] その結果、ここにいる。
可夢偉 そうなんですよ。ぶっちゃけ早かったですよね。シーズン始まると、すごい早いんですよ、一年って。レース一個目始まって、気が付いたら、あと三つやひとつやって。
有松マネージャー F1って政治的な背景があるから、翌年どうしようかって考えるんで。ですから、レースをやってる側が"楽しめる"のは最初の三つぐらいなんですね。真剣に、技術とドライバーのことで楽しめるのは──。あとは、そこで見えてくるんで、来年どうしようか、と。
[STG] その話に関連して言うと、レースはほかのスポーツと決定的な違いがある。サッカーや野球は始まった瞬間はそれほど面白くなくて、ゲームが進んでいくうちに面白くなっていくけれど、レースはスタートの瞬間が一番面白い。もちろん、後で面白くなることもあるけど、そういう意味でレースはかなり特異なスポーツだと思うわけです。
だからシーズンもそれと同じで、シーズン前のいまの時期が一番面白いと思います。いろんなことを勝手に想像できるし。レースが終わるごとにだんだん現実が見えてきて、有松さんが言っているような状況につながる。でも、いまはまだわからないので、勝手な想像ができる。
◆いい「開発ドライバー」がほしい!
[STG] 誰になるかは別として、やっぱりチームメイトは速かったり強いほうがいいですか?
可夢偉 いや、クルマをしっかり作れる人! 速くてもクルマ作れないと大変ですから。チームとして俺が速いんやっていうのはわかるけど、クルマも作れないのに速いんやっていうのは、チームとしてはメチャメチャめんどくさいんです。ぼくらのクルマの速さを(つくり)出すレベルがあるから。
軽トラでフェラーリと走れ(競争しろ)って言われても無理な話で──。チーム・スポーツだし、一緒に闘ってるって思えるような、経験のある開発ドライバーがいいですね。
[STG] ここ20年で一番「日本色」が薄いシーズンになると思いますが、そういうことを意識しますか?
可夢偉 もちろん、日本人としては意識してます。この時期に生まれたっていうのは、いい意味ではチャンスかもしれませんが、逆にバブルの頃なら、もっと早く(F1に)乗れていたかもしれない。だから見方はむずかしいですよ。ぼくがもっとカネを持ってたら、違うチームに行ってたかもしれないし。
[STG] 世の中ってバランス取れますからね。いいことがあれば次に悪いことが起きて、またいいこと、という繰り返し。
可夢偉 それ典型的じゃないですか。去年は、びっくりしましたよ、ホンマに。いいのか悪いのかわかってなかったし。
[STG] GP2ダメで、やっとF1レースに出られたらトヨタが撤退して、と思ったらザウバーが決まった、と。
可夢偉 ひどいですよホントに。ここ一年のショックは。
[STG] でも今年は上向きで迎えられたわけですから。
可夢偉 まぁ、寿命が5年か10年くらい縮みましたよ。辛いですよ。
◆F1ドライバーだけにできる、目尻のシワ......
有松マネージャー そうはいっても、(可夢偉は)まだ"F1ジワ"ができてないですから。レース屋さん、とくにF1ドライバーは目尻にそのシワが入る。普通の人は40歳ぐらいにならないと出ないんだけど。
可夢偉 そうなんですか?
有松マネージャー "精神のシワ"ですね。一貴には、もうできてる。
可夢偉 そうなんですか? 何で?
有松マネージャー たぶん、脳の使い方と思うよ。レギュラー・ドライバーになって最初のシーズンオフを経験してないから、可夢偉にはできてない。(ドライバーは)1年目から2年目になる時に、ものすごいプレッシャーがかかる。1年目の成績に対して、プラスになるかとかマイナスになるかとか、体制も変わってくるし、チーム変わったりとか。
デビューしたチームから2年目が同じチームだったっていうのは、一貴が2人目。その前のひとりは、お父さんの中嶋悟だった。あと(のドライバー)は、いろいろな問題でチームが変わってる。見ている限り、そこでみんな精神的にものすごいプレッシャーがかかる
可夢偉 なるほどね。
有松マネージャー だから、F1ドライバーでなくなるっていう可能性が出てきたときに、ドライバーは精神的に歳をとるんですよ。
[STG] それなら、可夢偉選手も半年くらい年とったかも(笑)。
有松マネージャー 似たような経験してるから(笑)。
[STG] でもF1ドライバーって、いい意味で歳をとりますね。年輪を重ねているというのか。
有松マネージャー たぶん、(自分が)F1ドライバーでなくなるかもしれないというプレッシャーが、一番大きいプレッシャーなんだと思う。
[STG] 可夢偉選手も、これからいい経験ができるということで──。でも、やってる人が大変なほど、見てる側は楽しいって知ってますか?(笑)
可夢偉 知ってます!
(Intervew:Masmi Yamaguchi [STINGER])
ボイスレコーダー 2010年1月19日 14:57
- < 前の記事へ
- |
- ボイスレコーダー 一覧へ
- |
- 次の記事へ >
カテゴリー
カレンダー
バックナンバー
- 2012年2月 (82)
- 2012年1月 (91)
- 2011年12月 (73)
- 2011年11月 (267)
- 2011年10月 (307)
- 2011年9月 (224)
- 2011年8月 (170)
- 2011年7月 (301)
- 2011年6月 (228)
- 2011年5月 (324)
- 2011年4月 (237)
- 2011年3月 (233)
- 2011年2月 (265)
- 2011年1月 (90)
- 2010年12月 (93)
- 2010年11月 (284)
- 2010年10月 (279)
- 2010年9月 (288)
- 2010年8月 (210)
- 2010年7月 (304)
- 2010年6月 (259)
- 2010年5月 (344)
- 2010年4月 (258)
- 2010年3月 (235)
- 2010年2月 (173)
- 2010年1月 (99)
- 2009年12月 (88)
- 2009年11月 (127)
- 2009年10月 (296)
- 2009年9月 (221)
- 2009年8月 (233)
- 2009年7月 (259)
- 2009年6月 (250)
- 2009年5月 (261)
- 2009年4月 (380)
- 2009年3月 (192)
- 2007年6月 (1)
STINGER HOME / F1 NEWS / ボイスレコーダー / F1ドライバー 小林可夢偉 2010年 初春トーク 9/9

