STINGER HOME / F1 NEWS / ボイスレコーダー / 浜島裕英 タイヤ"deep"トーク--アブダビ・グランプリのためのメモ
ボイスレコーダー
- < 前の記事へ
- |
- ボイスレコーダー 一覧へ
- |
- 次の記事へ >
2009年10月31日
浜島裕英 タイヤ"deep"トーク--アブダビ・グランプリのためのメモ

・今回投入したタイヤ二種は、ミディアム(プライム)とソフト(オプション)である。
・このサーキットのフューエル・エフェクトは、0.37秒/10㎞。
・フューエル・コンサンプション、2.7㎏/ラップ。
・以上は、金曜日のセクション終了時の、BSによるデータだ。
・ソフトとミディアムの違いは、実際はほとんど「なし」である。
・サーキットと路面状態が、どんどんよくなっていてわからない、違いが出て来ない。
・FP1では、ミディアムでも多くのドライバーが"ささくれて"いた。
・しかしFP2、とくにその後半20分は、ソフトで走行しても"ささくれ"が出ない程度に、路面はよくなっていた。
・ただし、そうなっても、ソフトの方が速いかというと、決してそんなことはない。
・ソフトの方が速かったドライバーは、ハミルトンとフェッテルだけだ。
・ミディアムとのタイム差は、一周あたり、ベッテルが0.4~0.5秒、ハミルトンが0.1秒。
・ウォームアップについても、ソフトの方がいい(早い)という印象を持っているドライバーは、ほとんどいない。
・ミディアムは、全般的に、(走れば)徐々にタイムがよくなると、すべてのドライバーが感じている。
・FP1からFP2にかけては、クルマの傾向としては、全体としてアンダーステアになってきている。
・なかでも、ブラウン・グランプリとレッドブルは(アンダーステアに)苦しんでいる、あるいは、苦しみはじめている。
・ソフトの方が遅かったチームは、ブラウン・グランプリとウイリアムズ。
・ソフトでタイムが出ない理由としては、ソフトタイヤの性能が出る(発揮される)前に、滑ってしまって、タイヤの表面を痛めているから......と考察できる。
・FP2では、リヤのムービングやデグラデーションを感じているドライバーが、少なからずいた。(これもタイム低下の要因となる)
・ただ、条件やシミュレーションがハンガリーと似ているので、サーキット(路面)がよくなれば、オプション・タイヤの方がいいタイムが出る、ということは考えられる。
・とはいえ、夜に風が吹いて、砂がサーキット路面に載ってしまうと、またもとの状態に戻ってしまうということは予測可能だ。
・ただ、20台が揃って走りはじめれば、すぐに路面の状況は変わり、路面はよくなる。これは、予選でもレースでも同様である。
・ここの路面の「粗さ」の具合は、富士スピードウェイ、そしてスペイン(バルセロナ)と同じくらいである。
・ここは、表面のアスファルトが、先週のGP2のテストで"埋まって"しまったので、スムーズになっており、その分、滑りやすくもなっている。
・デグラデーションは、このサーキットの「この状態」の場合、ミディアムもソフトもゼロである。
・走行ライン以外はホコリが載っているので、ラインを外すと、容易にそれに乗ってしまい、スピンあるいはコースオフすることになる。
・コースオフしてタイヤを"汚す"と、それがキレイになるまでには、どんなドライバーでも2~3周はかかるのではないか。
・とくにタイヤが"ささくれて"いる場合は、その隙間に砂が入ってしまうので、回復はなかなかむずかしい。砂は、ホコリのように小さい。
・昼間の路面温度は、気温との差が他の地域より大きい。ここは、気温が34度で、路面温度が50度になる。多くの場合は、この差は10度程度で収まるのだが。
・トヨタの小林可夢偉選手からは、タイヤの温め方やタイヤの性能について、対面しての質問を受けた。
・ブラジルの第二スティントの場合、オプション・タイヤの新品で出て行って、走行を重ねても、ガツンとグリップが来る瞬間がなかったのが、彼にとっての疑問だったようだ。
・それについては、タイヤを"ならして"使ってると、その瞬間は感じにくいこと。新品タイヤは、ガツンと来る瞬間が来ちゃったら、そのあとは性能は下がるだけであるというようなレクチャーをした。
・タイヤの温まりについては、やはり「変形」を大きくしないと、全体は温まらない、ただ「バーンアウト」(タイヤを空回りさせてその摩擦で暖める)するだけではダメで、たとえば、ブレーキングでドーン!という入力をしないといけない、といった話をした。
・GP2のタイヤは、表面が温まると、内部や全体も温まるというのは、可夢偉選手の誤解だ。(GP2の世界だけで走っていると、そういう感覚を得るかもしれないが)
・しかし、F1の、たとえばスーパー・ソフトでガツン!とグリップが出てくるのを体験したら、GP2のタイヤの"ピーク"というのは、もうわからなくなるというか、ピークも何でもなかったというのがわかると思う。
・タイヤの「柔らかさ」でいうと、GP2もF1も似たようなもの。大きな差はない。
・ただしGP2の場合は、F1よりもクルマが重い。したがって、タイヤの「変形」もしやすい。
【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
ボイスレコーダー 2009年10月31日 18:00
[ボイスレコーダー]の新着5件
- < 前の記事へ
- |
- ボイスレコーダー 一覧へ
- |
- 次の記事へ >
このニュースについてのTweet
カテゴリー
カレンダー
バックナンバー
- 2012年2月 (82)
- 2012年1月 (91)
- 2011年12月 (73)
- 2011年11月 (267)
- 2011年10月 (307)
- 2011年9月 (224)
- 2011年8月 (170)
- 2011年7月 (301)
- 2011年6月 (228)
- 2011年5月 (324)
- 2011年4月 (237)
- 2011年3月 (233)
- 2011年2月 (265)
- 2011年1月 (90)
- 2010年12月 (93)
- 2010年11月 (284)
- 2010年10月 (279)
- 2010年9月 (288)
- 2010年8月 (210)
- 2010年7月 (304)
- 2010年6月 (259)
- 2010年5月 (344)
- 2010年4月 (258)
- 2010年3月 (235)
- 2010年2月 (173)
- 2010年1月 (99)
- 2009年12月 (88)
- 2009年11月 (127)
- 2009年10月 (296)
- 2009年9月 (221)
- 2009年8月 (233)
- 2009年7月 (259)
- 2009年6月 (250)
- 2009年5月 (261)
- 2009年4月 (380)
- 2009年3月 (192)
- 2007年6月 (1)
STINGER HOME / F1 NEWS / ボイスレコーダー / 浜島裕英 タイヤ"deep"トーク--アブダビ・グランプリのためのメモ

