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2010年3月13日
トップ5ドライバー2010シーズンを語る

記者会見場に並んだF1王者たち
新しいシーズン最初の木曜記者会見は、全員がタイトル獲得経験がある豪華なメンバーが揃った。
Q: いよいよ新たな戦いの火蓋が切って落とされます。新しいシーズンに何を期待しているますか?
ジェンソン・バトン(以下、バトン): きっと考えていることは皆さんと同じだ。レースができる、これに尽きる。ここにいる5人のうち3人は、たった数ヶ月前まで本気で戦っていた。だからまた、ライバルとやり合えるのが嬉しい。僕らは戦うことが好きなんだ。テストも仕事の一部だかど、やはり本番とは違う。早く本気で戦いたい。今年は近年稀に見る接戦になりそうだ。特別なシーズンになる、そんな気がする。
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン): 僕もレースができること。テストは悪くないんだけど、前ほどテストもできないからね。とにかくクルマに乗っていることが楽しいんだ。早くスタートして、今ここにいる他の4人がどのくらいやれるのかを見てみたい。
フェリペ・マッサ(以下、マッサ): 8ヶ月ぶりに復帰すること、かな。ここまで来るのにかなり長かった。レースに復帰できることが嬉しい。ルイスが言ったとおり、あまりテストはできなかったけど、正しい方向に向かっていると信じている。
Q: ミハエル、現役復帰おめでとう!
ミハエル・シューマッハ(以下、シューマッハ): ありがとう。グリーンライトが点灯する、ではなく、レッドライトが消える、って感じかな。
Q: グリーンライトではなくて、レッドライトが消える!?
シューマッハ: そう、そのとおり。
マッサ: 気合い入ってるよね、だって、ひとりだけレーシング・スーツだし?
シューマッハ: それを言うなって。
Q: フェルナンドは?
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ): みんなと同じだ。また戦いが始まることが嬉しい。テストもいいけど、あくまでも予行演習だろ? 日曜日が楽しみだ。
Q: サーキット・レイアウトが変わったが、すでにチェックしましたか? ミハエル、新セクションについて何か意見は?
シューマッハ: 最初のパートはかなりエキサイティングだろうね。でも、後半部分はそうでもないかな。
Q: ジェンソン、新しいシーズンを新しいチームで、しかも新チャンピオンとして迎えますね。大きく変わったこと、そしてあなたにとっての最大のチャレンジとは?
バトン: やはりチームを移籍したこと。前のチームには7年もいたから、移籍するだけでもかなりトリッキーだ。環境が様変わりする。それに適合するのが最大のチャレンジだ。みんなも同じ意見だと思うが、実は変化はそれほど求めていない。でも、悪いことじゃないよ。たった2ヶ月だけど、チームに溶け込めている印象はある。マクラーレンは今、本当にハングリーだ。去年はベストとは言えないシーズンだったから、成功に飢えているんだ。シミュレーターも使えるし、ファクトリーでかなりの時間を過ごした。エンジニアと話し込むんじゃなく、ただそこにいただけ。ファクトリーの備品みたいな感じだ。テストもうまく行ったし、とにかく僕にとっては新しいスタッフと1分、1秒でも長く過ごすことが大切だ。バーレーンに来る以前にチームの一員になることが重要だった。
Q: 今年はカーナンバー1をつけて走ることになりますが、モチベーションになるのだろうか? 逆にプレッシャーになることは?
バトン: プレッシャーになるとは思えないなぁ。何事もポジティブに捉えなくちゃね。コクピットからカーナンバー1を見たら、特別な感情になるかもしれない。でも、バイザーを閉めて、ステアリングを握ったら、去年がどうのとかいうのは関係なくなる。今シーズンの戦いに集中するだけだ。
Q: 去年もここで勝ちましたが、ゲンのいいサーキットと言えますか?
バトン: うん、好きだよ。面白いし、オーバーテイク・ポイントもある。でも、新セクションはかなりスローだ。コーナーが9つも追加されたが、そのほとんどが低速だ。ただ歩いただけでは、本当の特性が掴み切れない。走ってみてどう攻略していくか。オーバーテイク・ポイントになってくれたらいいね。トリッキーだから、レースは面白くなるだろう。明日の朝走るのが楽しみだ。
Q: ルイス、あなたの隣に座っている人物がディフェンディング・チャンピオンです。その事実が新たなモチベーションになりますか?
ハミルトン: 誰がチャンピオンになっても大きな違いはないよ。ジェンソンはチームに歓迎されているし、ここまでいい仕事をしていると思う。生産的だし、情熱的だ。チームに新たなエネルギーと情熱をもたらしてくれた。ポジティブな面しか見ていない。個人的には、去年がそれほど良くなかったので、これまで以上に「やってやるぞ!」という気持ちになっている。
Q: ルール改訂については?
ハミルトン: 今言えるのは、以前より重くなるってことだね。それ以外は、あまり気にすることはないんじゃないかな。タイヤやロング・スティントについて、僕らなりに理解すべきことはある。ライトロードの時の走り方も去年とは若干違うかもしれない。この週末はチャレンジになるだろうが、それは誰にとっても同じことだ。
Q: 2007年は2位でしたね。
ハミルトン: なんかかなり昔のことのような気がする。あの時はマシンも良かった。その後2年はそうでもなかったので、今年が僕にとっても、ジェンソンにとっても新たなスタートになって欲しい。
Q: フェリペにも「おかえりなさい」と言うべきだろう。久しぶりにレースに出場する気持ちは?
マッサ: 帰って来られて嬉しい。ずっとこの仕事をしてきたからね。怪我で欠場を強いられたから、戻って来られて嬉しい。モチベーションも上がっている。
Q: バーレーンでは優勝経験もありますが、それほど良くない時もありました。この流れを変えようと思っていますか?
マッサ: 初戦はとにかくフィニッシュすること、ポイントを獲得することが重要だ。この数年はマシンに問題があって完走もままならなかった。そんなことはもう起きて欲しくない。完走を増やして、できるだけ多くのポイントを獲得する。シーズン終盤に、手持ちのポイントが多いことが重要だ。序盤は信頼性が大切だと言われている。まったくそのとおりさ。完走が重要だ。冬の間にかなり走り込んだから、その成果が現れるといいね。
Q: ミハエル、4年ぶりの復帰ですが?
シューマッハ: 濃密な時間が流れるようになった。朝早くから夜遅くまで、ディテールにも集中している。細かいことにまで神経を行き渡らせる必要がある。
Q: フェラーリでは、チームを一から作り上げた実績があります。メルセデスの今はどうでしょう?
シューマッハ: 現状を語るのは簡単ではない。まず、自分自身がチームに溶け込まなければならない。そういう風にしている間に、自分の新しいポテンシャルに気づくこともある。チームとしていい仕事ができた時、なぜそうできたのかを考える必要もあるだろう。今言えるのは、いいハーモニーで仕事ができている、ということ。僕がボスを良く知っていて、彼も僕を知ってるからかもしれない。おかげで仕事がスムーズになっている。
Q: バーレーンではすでに2勝していますが?
シューマッハ: 早く3勝目が欲しいね。
Q: フェルナンド、あなたも2勝しています。
アロンソ: 僕も3勝目が欲しい。
Q: あなたも移籍して、新しい環境になりました。先ほどのジェンソンと同じ質問ですが、何が大きく変わったのでしょうか? 最大のチャレンジは?
アロンソ: 移籍すると自分が新しい環境に溶け込まなければならない。その点、移籍初日から今まで、非常に快適だ。おかげで、いいかたちで開幕を迎えられた。
Q: フェラーリは今季二強のひとつと言われていますが?
アロンソ: 本当にそうかなぁ? ライバルと比較ができているわけではないし、予測は難しいと思う。自分たちのプログラムに集中して、開幕に備えるだけだ。レッドブル、メルセデス、マクラーレン、フェラーリの4チームが開幕戦の優勝候補だと思うし、序盤のタイトル争いをリードすると思う。ザウバーやフォース・インディアもいいと思う。とにかくベストを尽くすしかない。重要なのは、3月に勝つことではなく、11月にタイトルを獲っていることだ。これから10ヶ月間、長く厳しい戦いが待っている。今はただ、スタートラインに着いただけだよ。
Q: もしもルールを改訂できる立場にあったら、燃料補給を禁止しましたか?
アロンソ: 決定に従うだけだ。何にせよ、新たなチャレンジになることは確かだ。だから、基本的にどんな変化も受け入れる。ルールが変わったら、その効果を判断するまでしばらく様子を見る必要もある。オーバーテイクが増えたか、そうじゃないか、とかね。
シューマッハ: 去年までのルールの方が戦略性があったと思う。ドライバーなら誰でも、速いクルマに乗りたい。フルタンクとハーフタンクでは、挙動もかなり違う。
マッサ: どのルールがいいか、ひとつだけ選ぶのは難しい。とにかく、ドライバーだけじゃなく、スタッフやファンにとってもプラスになるルール改訂だといいね。今のところ不満が聞こえていないので、まずは良かったんじゃないかな。フェルナンドが言うとおり、新たなチャレンジになる。僕らは集中して、自分の仕事をして結果を見るしかない。
ハミルトン: 重要なのは、しっかりと前進すること。新しいルールが何をもたらすかを見てみたいし、全員一丸となってショーの質を高めなければならない。
バトン: 何かつけ加えるとしたら、ヘビーロードで進入するターン1がエキサイティングになるだろうね。予選Q3はライトロードで走れるから、去年とは違った展開になりそうだ。予選とレースの違いは、この数年よりはるかに大きいと思う。ライトロードで速くても、150kgの燃料を積んだらそんなに良くない、とかね。
Q: ミハエル、あなたはアンダーステアが好きではないと公言していましたが、今年のクルマはどうしてもアンダー気味になると思います。とすると、あなた本来の走りができないのではないか?
シューマッハ: マシン特性によってかなり違いが出ると思う。タイヤによって荷重がリア寄りになる、という指摘は正しいが、どんなバランスにするかはチームやドライバーの方針だ。
Q: フェルナンド、あなたはすでにチームに溶け込んでいるようだ。とすると、勝つ準備ができていると考えていいのでしょうか? ミハエルの復帰については?
アロンソ: ああ、準備はできている。冬の間ずっと努力して、開幕戦で勝つことを目指している。フェラーリへの移籍は僕の夢であって、そのためにずっと待ち続けて、努力し続けてきた、とも言える。ファイトして、勝利を手に入れたい。
ミハエルの復帰については、最初はちょっと驚いたが、ドライバーは全員がF1の一部であり、F1に責任を持つ必要がある。その意味では、復帰は大歓迎だし、またやり合えることを楽しみにしている。
Q: ジェンソンとルイスに。3人が一生懸命質問に答えている間、君たちは後ろで話し込んだり、笑ったりしていますね。この数週間で友情というか、いい関係になれたと見ていいのでしょうか?
バトン: これもショーの一部だ。うまく演技するように言われているんだ。
ハミルトン: うんうん、今度前に座った時はどうしようか、とか話してたんだよ。
バトン: それに、誰も僕らには質問しないからね......。
Q: では、あなたにタイトル防衛について伺いましょう。今も手強いライバルと一緒に座っています。タイトル防衛には、昨年のような開幕ダッシュが必要?
バトン: スタートダッシュが重要なのは、どんなスポーツでも同じだ。ファンにとってエキサイティングなシーズンになってくれたらいいと思う。もしそうならなかったら、僕らを含めて、何かが間違っていたことになる。フェリペが復帰したのは素晴らしい。ミハエルの復帰も歓迎する。彼がいてくれれば、自分がまだ若いって思えるからね。一流どころが揃っていいマシンをドライブするのはいつ以来だろう? すごいシーズンになると思う。
Q: ポイントシステムが変わって、アプローチも変化しますか?
シューマッハ: 25ポイントが欲しい、これが最高にして最大の戦略だ。年間最多勝のドライバーがチャンピオンになるべき、という議論があるが、その意味では以前よりフェアになったと思う。2位狙いや3位狙いでポイントを集めて、その結果がチャンピオン、というパターンは少なくなるだろうし、安全策の意味が薄れた。
マッサ: 正しい方向だと思う。勝利こそ何物にも勝ると思っている。
ハミルトン: 勝者が2位以下よりも多くの報酬を得て当然だ。ポイントシステムが変わって、戦いがどう変わるか。その点が興味深いね。僕自身は、実はあんまり深く考えていないんだけど......。
バトン: 勝ちたいという欲求は変わらない。自分で経験して初めてわかったんだけど、タイトルを獲るには安定感も大切だ。でも、勝負となったら簡単には退けない。
アロンソ: みんなと同じ。
Q: フェルナンド、あなたはミハエルこそ最強との持論の持ち主ですが、今もその考えは変わらないですか? ミハエル、あなたにとって最大のライバルは?
アロンソ: 変わっていない。ミハエルの実績は、もはや更新不可能と言ってもいい。勝利数、ポール・ポジション、タイトル数、どれをとってもミハエルがベストだという証拠が揃っている。ミハエルの復帰は大歓迎だ。レースに勝ち、タイトルを獲るにしても、彼がいるといないとでは価値が変わってくる。
シューマッハ: この年になると物忘れがひどくて...。ええと、どんな質問だっけ?
4つのチームが有力だと思う。とすると、僕の周りには7人のライバルがいることになる。そのうち4人はここにいる。このうち誰かを特定するのは難しい。誰であっても自分の仕事に集中するだけだ。
Q: ミハエルがいると勝利の価値が上がる、とフェルナンドは指摘しました。では、逆にミハエルがまた勝ち続けたら、あなたたちの価値だけでなく、F1の価値も下がってしまうでしょうか?
マッサ: 簡単には勝たせたくないから、こっちとしても最善を尽くす。F1は競争の激しい場所だから、たったひとつのチームや、たったひとりのドライバーが勝ち続けることはできない。
ハミルトン: どうなるか、ちょっと様子を見ようよ。
バトン: ああ、その方がいいな。
アロンソ: 僕も同じ答えだ。
新しいシーズン最初の木曜記者会見は、全員がタイトル獲得経験がある豪華なメンバーが揃った。
Q: いよいよ新たな戦いの火蓋が切って落とされます。新しいシーズンに何を期待しているますか?
ジェンソン・バトン(以下、バトン): きっと考えていることは皆さんと同じだ。レースができる、これに尽きる。ここにいる5人のうち3人は、たった数ヶ月前まで本気で戦っていた。だからまた、ライバルとやり合えるのが嬉しい。僕らは戦うことが好きなんだ。テストも仕事の一部だかど、やはり本番とは違う。早く本気で戦いたい。今年は近年稀に見る接戦になりそうだ。特別なシーズンになる、そんな気がする。
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン): 僕もレースができること。テストは悪くないんだけど、前ほどテストもできないからね。とにかくクルマに乗っていることが楽しいんだ。早くスタートして、今ここにいる他の4人がどのくらいやれるのかを見てみたい。
フェリペ・マッサ(以下、マッサ): 8ヶ月ぶりに復帰すること、かな。ここまで来るのにかなり長かった。レースに復帰できることが嬉しい。ルイスが言ったとおり、あまりテストはできなかったけど、正しい方向に向かっていると信じている。
Q: ミハエル、現役復帰おめでとう!
ミハエル・シューマッハ(以下、シューマッハ): ありがとう。グリーンライトが点灯する、ではなく、レッドライトが消える、って感じかな。
Q: グリーンライトではなくて、レッドライトが消える!?
シューマッハ: そう、そのとおり。
マッサ: 気合い入ってるよね、だって、ひとりだけレーシング・スーツだし?
シューマッハ: それを言うなって。
Q: フェルナンドは?
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ): みんなと同じだ。また戦いが始まることが嬉しい。テストもいいけど、あくまでも予行演習だろ? 日曜日が楽しみだ。
Q: サーキット・レイアウトが変わったが、すでにチェックしましたか? ミハエル、新セクションについて何か意見は?
シューマッハ: 最初のパートはかなりエキサイティングだろうね。でも、後半部分はそうでもないかな。
Q: ジェンソン、新しいシーズンを新しいチームで、しかも新チャンピオンとして迎えますね。大きく変わったこと、そしてあなたにとっての最大のチャレンジとは?
バトン: やはりチームを移籍したこと。前のチームには7年もいたから、移籍するだけでもかなりトリッキーだ。環境が様変わりする。それに適合するのが最大のチャレンジだ。みんなも同じ意見だと思うが、実は変化はそれほど求めていない。でも、悪いことじゃないよ。たった2ヶ月だけど、チームに溶け込めている印象はある。マクラーレンは今、本当にハングリーだ。去年はベストとは言えないシーズンだったから、成功に飢えているんだ。シミュレーターも使えるし、ファクトリーでかなりの時間を過ごした。エンジニアと話し込むんじゃなく、ただそこにいただけ。ファクトリーの備品みたいな感じだ。テストもうまく行ったし、とにかく僕にとっては新しいスタッフと1分、1秒でも長く過ごすことが大切だ。バーレーンに来る以前にチームの一員になることが重要だった。
Q: 今年はカーナンバー1をつけて走ることになりますが、モチベーションになるのだろうか? 逆にプレッシャーになることは?
バトン: プレッシャーになるとは思えないなぁ。何事もポジティブに捉えなくちゃね。コクピットからカーナンバー1を見たら、特別な感情になるかもしれない。でも、バイザーを閉めて、ステアリングを握ったら、去年がどうのとかいうのは関係なくなる。今シーズンの戦いに集中するだけだ。
Q: 去年もここで勝ちましたが、ゲンのいいサーキットと言えますか?
バトン: うん、好きだよ。面白いし、オーバーテイク・ポイントもある。でも、新セクションはかなりスローだ。コーナーが9つも追加されたが、そのほとんどが低速だ。ただ歩いただけでは、本当の特性が掴み切れない。走ってみてどう攻略していくか。オーバーテイク・ポイントになってくれたらいいね。トリッキーだから、レースは面白くなるだろう。明日の朝走るのが楽しみだ。
Q: ルイス、あなたの隣に座っている人物がディフェンディング・チャンピオンです。その事実が新たなモチベーションになりますか?
ハミルトン: 誰がチャンピオンになっても大きな違いはないよ。ジェンソンはチームに歓迎されているし、ここまでいい仕事をしていると思う。生産的だし、情熱的だ。チームに新たなエネルギーと情熱をもたらしてくれた。ポジティブな面しか見ていない。個人的には、去年がそれほど良くなかったので、これまで以上に「やってやるぞ!」という気持ちになっている。
Q: ルール改訂については?
ハミルトン: 今言えるのは、以前より重くなるってことだね。それ以外は、あまり気にすることはないんじゃないかな。タイヤやロング・スティントについて、僕らなりに理解すべきことはある。ライトロードの時の走り方も去年とは若干違うかもしれない。この週末はチャレンジになるだろうが、それは誰にとっても同じことだ。
Q: 2007年は2位でしたね。
ハミルトン: なんかかなり昔のことのような気がする。あの時はマシンも良かった。その後2年はそうでもなかったので、今年が僕にとっても、ジェンソンにとっても新たなスタートになって欲しい。
Q: フェリペにも「おかえりなさい」と言うべきだろう。久しぶりにレースに出場する気持ちは?
マッサ: 帰って来られて嬉しい。ずっとこの仕事をしてきたからね。怪我で欠場を強いられたから、戻って来られて嬉しい。モチベーションも上がっている。
Q: バーレーンでは優勝経験もありますが、それほど良くない時もありました。この流れを変えようと思っていますか?
マッサ: 初戦はとにかくフィニッシュすること、ポイントを獲得することが重要だ。この数年はマシンに問題があって完走もままならなかった。そんなことはもう起きて欲しくない。完走を増やして、できるだけ多くのポイントを獲得する。シーズン終盤に、手持ちのポイントが多いことが重要だ。序盤は信頼性が大切だと言われている。まったくそのとおりさ。完走が重要だ。冬の間にかなり走り込んだから、その成果が現れるといいね。
Q: ミハエル、4年ぶりの復帰ですが?
シューマッハ: 濃密な時間が流れるようになった。朝早くから夜遅くまで、ディテールにも集中している。細かいことにまで神経を行き渡らせる必要がある。
Q: フェラーリでは、チームを一から作り上げた実績があります。メルセデスの今はどうでしょう?
シューマッハ: 現状を語るのは簡単ではない。まず、自分自身がチームに溶け込まなければならない。そういう風にしている間に、自分の新しいポテンシャルに気づくこともある。チームとしていい仕事ができた時、なぜそうできたのかを考える必要もあるだろう。今言えるのは、いいハーモニーで仕事ができている、ということ。僕がボスを良く知っていて、彼も僕を知ってるからかもしれない。おかげで仕事がスムーズになっている。
Q: バーレーンではすでに2勝していますが?
シューマッハ: 早く3勝目が欲しいね。
Q: フェルナンド、あなたも2勝しています。
アロンソ: 僕も3勝目が欲しい。
Q: あなたも移籍して、新しい環境になりました。先ほどのジェンソンと同じ質問ですが、何が大きく変わったのでしょうか? 最大のチャレンジは?
アロンソ: 移籍すると自分が新しい環境に溶け込まなければならない。その点、移籍初日から今まで、非常に快適だ。おかげで、いいかたちで開幕を迎えられた。
Q: フェラーリは今季二強のひとつと言われていますが?
アロンソ: 本当にそうかなぁ? ライバルと比較ができているわけではないし、予測は難しいと思う。自分たちのプログラムに集中して、開幕に備えるだけだ。レッドブル、メルセデス、マクラーレン、フェラーリの4チームが開幕戦の優勝候補だと思うし、序盤のタイトル争いをリードすると思う。ザウバーやフォース・インディアもいいと思う。とにかくベストを尽くすしかない。重要なのは、3月に勝つことではなく、11月にタイトルを獲っていることだ。これから10ヶ月間、長く厳しい戦いが待っている。今はただ、スタートラインに着いただけだよ。
Q: もしもルールを改訂できる立場にあったら、燃料補給を禁止しましたか?
アロンソ: 決定に従うだけだ。何にせよ、新たなチャレンジになることは確かだ。だから、基本的にどんな変化も受け入れる。ルールが変わったら、その効果を判断するまでしばらく様子を見る必要もある。オーバーテイクが増えたか、そうじゃないか、とかね。
シューマッハ: 去年までのルールの方が戦略性があったと思う。ドライバーなら誰でも、速いクルマに乗りたい。フルタンクとハーフタンクでは、挙動もかなり違う。
マッサ: どのルールがいいか、ひとつだけ選ぶのは難しい。とにかく、ドライバーだけじゃなく、スタッフやファンにとってもプラスになるルール改訂だといいね。今のところ不満が聞こえていないので、まずは良かったんじゃないかな。フェルナンドが言うとおり、新たなチャレンジになる。僕らは集中して、自分の仕事をして結果を見るしかない。
ハミルトン: 重要なのは、しっかりと前進すること。新しいルールが何をもたらすかを見てみたいし、全員一丸となってショーの質を高めなければならない。
バトン: 何かつけ加えるとしたら、ヘビーロードで進入するターン1がエキサイティングになるだろうね。予選Q3はライトロードで走れるから、去年とは違った展開になりそうだ。予選とレースの違いは、この数年よりはるかに大きいと思う。ライトロードで速くても、150kgの燃料を積んだらそんなに良くない、とかね。
Q: ミハエル、あなたはアンダーステアが好きではないと公言していましたが、今年のクルマはどうしてもアンダー気味になると思います。とすると、あなた本来の走りができないのではないか?
シューマッハ: マシン特性によってかなり違いが出ると思う。タイヤによって荷重がリア寄りになる、という指摘は正しいが、どんなバランスにするかはチームやドライバーの方針だ。
Q: フェルナンド、あなたはすでにチームに溶け込んでいるようだ。とすると、勝つ準備ができていると考えていいのでしょうか? ミハエルの復帰については?
アロンソ: ああ、準備はできている。冬の間ずっと努力して、開幕戦で勝つことを目指している。フェラーリへの移籍は僕の夢であって、そのためにずっと待ち続けて、努力し続けてきた、とも言える。ファイトして、勝利を手に入れたい。
ミハエルの復帰については、最初はちょっと驚いたが、ドライバーは全員がF1の一部であり、F1に責任を持つ必要がある。その意味では、復帰は大歓迎だし、またやり合えることを楽しみにしている。
Q: ジェンソンとルイスに。3人が一生懸命質問に答えている間、君たちは後ろで話し込んだり、笑ったりしていますね。この数週間で友情というか、いい関係になれたと見ていいのでしょうか?
バトン: これもショーの一部だ。うまく演技するように言われているんだ。
ハミルトン: うんうん、今度前に座った時はどうしようか、とか話してたんだよ。
バトン: それに、誰も僕らには質問しないからね......。
Q: では、あなたにタイトル防衛について伺いましょう。今も手強いライバルと一緒に座っています。タイトル防衛には、昨年のような開幕ダッシュが必要?
バトン: スタートダッシュが重要なのは、どんなスポーツでも同じだ。ファンにとってエキサイティングなシーズンになってくれたらいいと思う。もしそうならなかったら、僕らを含めて、何かが間違っていたことになる。フェリペが復帰したのは素晴らしい。ミハエルの復帰も歓迎する。彼がいてくれれば、自分がまだ若いって思えるからね。一流どころが揃っていいマシンをドライブするのはいつ以来だろう? すごいシーズンになると思う。
Q: ポイントシステムが変わって、アプローチも変化しますか?
シューマッハ: 25ポイントが欲しい、これが最高にして最大の戦略だ。年間最多勝のドライバーがチャンピオンになるべき、という議論があるが、その意味では以前よりフェアになったと思う。2位狙いや3位狙いでポイントを集めて、その結果がチャンピオン、というパターンは少なくなるだろうし、安全策の意味が薄れた。
マッサ: 正しい方向だと思う。勝利こそ何物にも勝ると思っている。
ハミルトン: 勝者が2位以下よりも多くの報酬を得て当然だ。ポイントシステムが変わって、戦いがどう変わるか。その点が興味深いね。僕自身は、実はあんまり深く考えていないんだけど......。
バトン: 勝ちたいという欲求は変わらない。自分で経験して初めてわかったんだけど、タイトルを獲るには安定感も大切だ。でも、勝負となったら簡単には退けない。
アロンソ: みんなと同じ。
Q: フェルナンド、あなたはミハエルこそ最強との持論の持ち主ですが、今もその考えは変わらないですか? ミハエル、あなたにとって最大のライバルは?
アロンソ: 変わっていない。ミハエルの実績は、もはや更新不可能と言ってもいい。勝利数、ポール・ポジション、タイトル数、どれをとってもミハエルがベストだという証拠が揃っている。ミハエルの復帰は大歓迎だ。レースに勝ち、タイトルを獲るにしても、彼がいるといないとでは価値が変わってくる。
シューマッハ: この年になると物忘れがひどくて...。ええと、どんな質問だっけ?
4つのチームが有力だと思う。とすると、僕の周りには7人のライバルがいることになる。そのうち4人はここにいる。このうち誰かを特定するのは難しい。誰であっても自分の仕事に集中するだけだ。
Q: ミハエルがいると勝利の価値が上がる、とフェルナンドは指摘しました。では、逆にミハエルがまた勝ち続けたら、あなたたちの価値だけでなく、F1の価値も下がってしまうでしょうか?
マッサ: 簡単には勝たせたくないから、こっちとしても最善を尽くす。F1は競争の激しい場所だから、たったひとつのチームや、たったひとりのドライバーが勝ち続けることはできない。
ハミルトン: どうなるか、ちょっと様子を見ようよ。
バトン: ああ、その方がいいな。
アロンソ: 僕も同じ答えだ。
【翻訳:bunq】
ボイスレコーダー 2010年3月13日 02:21
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