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2010年8月29日
【ベルギーGP(土)】◆"スパ・ウェザー"に苦戦

◆Q1
これぞ"スパ・ウェザー"という天候が続いている。さっきまで晴れ間が見えていたと思ったら急に暗くなり、雨が降る、といった変わり身の早さだけでなく、ピット前はドライなのにコースの奥はウェットという、エリアによってコンディションが異なるのもスパ・フランコルシャンならではだ。そのスパ・ウェザーに、可夢偉とザウバーは翻弄された。
セッション開始時はドライだったものの、ほどなく雨が降り出すことは周知の事実だったから、20分間のセッションが始まったらすぐにコースに出たい。思いはどのチームも、どのドライバーも同じで、可夢偉は「早く出してくれ」とチームに訴えた。だが、コースに出てみれば「10台くらいが前にいて、最終コーナーはぐじゃぐじゃ」な状況だった。目まぐるしく変わる状況に対し、いかに素早く的確な対応をとるかが結果を大きく左右する。その点、ザウバーは手慣れたイギリス系チームに後れを取ったと言わざるを得ない。
赤旗中段の後、14時8分にセッションが再開され、ほどなくして雨が降り始めた。ターン8からターン14(セクター2の大部分)はウェットで、残りはドライという状況だった。雨はすぐに止んだ。インターミディエイト・タイヤ(水膜が薄い状況に適した溝の浅いタイヤ)を履いてコースに出た可夢偉は、チームから「どうだ?」と聞かれて、「スリック(オプション=ソフト)で行ける」と返答したのだという。「完全に判断ミス」だと可夢偉は振り返った。
路面は可夢偉が予想した以上に濡れていた。タイヤの暖まりを論じる以前に、溝のないタイヤで走れる状況ではなかったのだ。可夢偉はターン8で飛び出し、グラベルにはまる。タイヤバリアに激突せずに済んだのは幸いだったし、クレーンによって除去されず、マーシャルの手によってコースに復帰できたのも幸いだった。
ルール上、オフィシャルの手によってコースに復帰した場合は、走行を続行できる。そのまま周回を続けていればQ2に進出できる可能性はあったかもしれないが、チームの指示に従い、可夢偉はピットに戻った。いくつもの「たら」「れば」が残る予選セッションとなった。レースもスパ・ウェザーに見舞われるとしたら、レース後に再び「たら」「れば」を引き合いに出して溜め息をつくことになるだろう。チームの学習効果を期待したいところだ。
ウェットだったフリー走行1回目の可夢偉の順位は8番手、ウェットからドライに転じたフリー走行2回目は10番手、ダンプ(湿った状態)~ドライ~ヘビーウェットに転じたフリー走行3回目も10番手で、可夢偉は総じて順調な週末を過ごしていた。Q3は完全に視野に入っていただけに、落胆もひとしおだろう。だが、諦めるのは早い(のは、可夢偉も重々承知)。「スリップを使った」理由もあるというが、オー・ルージュを駆け上がった先にあるセクター1の通過速度は全体の2位。コーナーが連続するセクター2は20位で、いかにダウンフォースを抑えめ(あるいは足りていない?)にしているかを証明してもいるが、ストレート・エンドで抜けるマシンに乗っているのは武器である。
結果的に、全部で4セットしかないインターミディエイト・タイヤを1セット温存することになったのも、レースに向けてのプラス要素。あとは、変化する状況に応じて、いかに適切な対応をとるか、である。
[世良耕太 Kota Sera]
小林可夢偉のフリー走行3回目
ラップ数 タイム
01 11:02:09【PIT】
02 14:16.537
03 1:49.141
04 1:53.550
05 1:47.474
06 1:54.116
07 1:56.463【PIT】
08 6:59.303
09 1:47.374
10 1:47.296
11 1:53.460
12 1:55.435【PIT】
13 16:32.178
14 2:07.645
15 2:07.391
16 2:34.680
17 2:36.742【PIT】
最速タイム 1:47.296
小林可夢偉の予選結果
ラップ数 タイム
01 14:10:18
02 2:02.284
03 2:44.041【PIT】
04 7:34.358【PIT】
05 3:18.697【PIT】
ベストタイム 2:02.284
小林可夢偉の予選での最高速
順位 最高速度 計測時間
10位 304.1km/h 14:10:39
小林可夢偉のセクター別ベストタイム
順位 セクター タイム
18位 セクター1 32.004
18位 セクター2 55.260
23位 セクター3 35.020
小林可夢偉のセクター別最高速
順位 セクター タイム
02位 セクター1 321.9km/h
20位 セクター2 179.3km/h
14位 セクター3 220.3km/h
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