F1に燃え、ゴルフに泣く日々。/山口正己

ゴルフ@5万回の閃き、そして瞬時の崩壊

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2009年3月21日

折れてよかったのか小指の骨

正月早々祟りに遭った。大晦日に悪口を言いすぎたせいで、廊下の隅に置いたその似非フェラーリ・チャンピオン記念(に見える。よくみりゃフェラーリのトレードマークのプランシング・ホースが逆向きだ)のスプマンテが3本入った木箱を蹴飛ばした。"アイタッ!"と悲鳴を上げて右足小指を見たら、あらぬ方向にひん曲がっているを見て、"ギャッ"と叫んで慌てて指をまっ直ぐにしてみた。バキッという鈍い音がした。多分、外れた関節が戻る音だった。折れているほど痛くない。折れているほど腫れてこない。だから折れていない。こういう時は症状を軽く見たがるのが人情である。オレも人並み(笑)。

 二日後の1月3日にゴルフの約束があった。スイスの友人が一時帰国、奥さんと3人で大月方面のゴルフ場を予約してあった。楽しみにしているので(実は自分が--笑)、行かねば。しかし、うまく歩けない。最初のティーイング・グラウンドでは、スイングした瞬間にズキッと来て、ボールはほぼ直角に左に飛んだ。Iご夫妻、気の毒がってこっちを見ることもできない。これでは申し訳ない。何とかしなくちゃ。素振りを繰り返しているうちに気がついた。振ったと同時に、普通なら蹴り上げる役目の右足を持ち上げてしまえばいいじゃないか。これなら右足に力がかららないから痛くないぞ。

 驚いたことに、右足持ち上げ一本足打法が、そこそこ飛ぶ。ドライバーなら200ヤードはいく。さらに、力が入ってないから曲がらない。上がってみたら、数日前の暮に健康状態でやった2008年最終ラウンドより6打もいい98であった。

 そして、近所のおおくま整形外科の親切な先生に「完璧な骨折です」と診断いただき、恐々歩く1ヵ月の間に、発見した。

 大人しくしていれば痛くはないのだが、どこかでグキッとなりはしないか過度に心配しながら歩く。うまく歩けない。つまり、歩き方を考えちゃうからうまく歩けないのだ。普段歩く時は歩き方を考えない。待てよ、ゴルフはどうだ。バックスイングに入った瞬間に、何か考えてないか。そうです!! いつも歩いているように考えずにスイングができれば、うまく歩けるようにいいスイングができる、ということだ!

 「5〜6週間で完治」という先生の言葉を信じて6週間後の2月中ごろ、練習場に行ってみた。実験開始、ドキドキするぞ。"歩くように自然に"と心がけてスイングする。オ〜〜、素晴らしいインパクト感。いい球連発だ。30発ほど打ったところで、ふと、"もうちょい振ってみたら飛びそうだ"と思って実行した。

 待ち遠しかった負傷後の初ラウンド。歩くように打てばいい。思い出そうとしても、練習場での歩くような感覚には二度と戻れなくなった。戻ろうとしていろいろ考えている自分に気がつけよ!! 前よりはるかに酷いハーフで62。去年の12月にラウンド84でベスグロに輝いた私はいずこ?



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