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2009年12月18日
一目瞭然
◆そして、トヨタが撤退したことに対して、"やめてくれて正解"と言えるようになったこと。もちろん、これで一貴がどこかのチームで走ることになったら、心からトヨタはやめてよかったと思えるはずだ。

◆どうしてそうひねくれた考えをするのが、と問われれば、今回の可夢偉のザウバー決定を、トヨタ・モータースポーツ推進室が、【トヨタモータースポーツニュース】として配信してきたことからして、素直になれなくしている。撤退した会社が、何を今更、である。もちろん、可夢偉は今でもTDP(トヨタドライバー育成プログラム)のドライバーだから、という事情はあるにしても、遠くから見守るのではなく、しゃしゃり出て、自分たちが、梯子を外したことを棚に上げて、あたかもゼロからなし遂げたように伝えるのはいかがなものかと思う。
◆可夢偉も一貴も契約からいけば、来年もTDPとして走ることになり、レーシングスーツには"TDP"のワッペンが貼られるのだが、確か、山科代表は撤退発表の日に、"金はない"と言ったはずだ。つまり、可夢偉には来年、契約金が支払われないはず。だとすると、「いままで育ててきたのだから権利はある」という考え方? だとしたら、厚顔無恥もいいところだ。
◆トヨタは、可夢偉のザウバー決定を伝えるリリースに、ごていねいにも、撤退発表での涙を新聞で"大泣き"と報じられた山科忠専務取締役の、下記のようなコメントも掲載していた。
「小林可夢偉選手が2010年シーズンもF1ドライバーになれるようにと願ってきたが、今回、彼の実力が評価され、BMWザウバーF1チームのドライバーとして、F1レースに参戦できることとなり、喜ばしい限りだ。彼なら、多くのファンを魅了する走りをすると大いに期待をしているので、是非とも好成績を上げて欲しい」。
山科さんは何を"期待している"のだろうか。社長は、F1撤退会見の席上で、グラスルーツの活性化に力を入れると仰っていたが、となりに座っていた山科さんだけはその方針に反して、今でもF1での活躍がクルマ・ファンを醸造すると思っているということだろうか。
金は出さないといった会社がここで出てくるということは、手柄だけは横取りしているという風に考えてしまうのは、私がひねくれているせい? 誰か答えを教えてほしい。

こうしてメーカーの"イメージ"は少しずつ構築されていく。
上は苦渋の選択で撤退したトヨタ、下は苦渋の選択で残留を決めたルノー。

◆ところで、時を同じくしてルノーが複雑な事情を発表した。しかし、ルノー・ジャポンからのリリースは、トヨタからの可夢偉決定の知らせより遥かに大人で現実を正確に伝え、クルマに対する正当な愛を感じられるものだった。
・・・
<ルノーからのリリース>
報道関係各位
12月16日付けで、ルノーは2010年のF1参戦を発表しました。加えて、チームの所有権の多くを、ルクセンブルグを本拠地とする企業、ジェニー・キャピタルに売却することも発表しました。
以下、チーム発表のリリースです。
フォーミュラ・ワンについてのルノーの声明
ルノーは、フォーミュラ・ワンに対する約束を実行すると共に、ルクセンブルグを本拠地とし、新技術、ブランドマネジメント、モータースポーツを専門とする企業のジェニー・キャピタルと、戦略的パートナーシップを結ぶ見通しとなったことを、喜ばしく思います。ルノーF1チームの所有権の多くがジェニーに売却された後、チームは双方によって共同運営されることになります。
両社の署名のある同意書の作成は、2010年の早い時期に完了する予定です。
2010年は、チームの名称はそのままで(ルノーF1チーム)、方針や2005年、2006年にチームを成功に導いたその基盤も変わりません。
エンジンは、これまで同様ヴィリシャチオン(フランス)にある関連会社から供給を受けます。また、(ヴィリシャチオンが)レッドブル・レーシングから、2010年シーズンのエンジン供給の新たな依頼を受けたことを、喜ばしく思います。
35年にわたるこのスポーツへの取り組みを経て、ルノーは、安定した費用対効果の元でF1に参戦する、という新たな段階のF1プログラムへ移行することを発表します。フォーミュラ・ワンは、依然としてテレビやメディアでの露出が最も多いスポーツのひとつです。
ルノーは、フォーミュラ・ワンは、世界規模での、特に新興国などの新しい市場におけるイメージやブランド認知に与える影響が大きいと考えており、今後数年間にわたるルノーの成長目標を達成するために重要な役割を果たす、と考えています。
ルノーF1チーム代表のベルナール・レイは、「ジェニーキャピタルを、新しい戦略パートナーとして迎え入れることを、喜ばしく思います。
彼らの熱意と専門知識は、チーム、スタッフ、そして我々のパートナーに、新たな活力を湧き起こしてくれると確信しています。
これをきっかけに、再びトップレベルでフォーミュラ・ワンを戦えることを楽しみにしています。
本日の発表はまた、ルノーがこのスポーツの運営団体に対して、フォーミュラ・ワンでの環境に対する取り組みを強化する、という約束を再確認するものでもあります。」とコメントしました。
このような決断をするに当たり、ルノーは、世界中のファン、エンストンやヴィリ(両方ともF1の工場)のスタッフ、FIA、FOA、FOTAに対して約束を守るということのみならず、(ルノーの)市販モデルに採用される関連技術をアピールする高い効果が望める、と言うことも考えあわせました。
ベルナール・レイはまた、「現在進行しているフォーミュラ・ワンの規則改訂により、ルノーはファンを楽しませ、激しい競争と話題の多いチャンピオンシップを見せることができると思います。我々は、高性能で低燃費のマシンを開発することで、ルノーの技術力を示すことができるでしょう。」とコメントしました。
FOTAでの共同作業で実現した重要なコスト削減策は、すでに運営費の面で大きな成果を出していますが、ルノーはさらに一歩前進し、イギリスのF1(チーム)本拠地の所有権を、ジェニーキャピタルへ売却することで、(ルノー)グループが許容できる(費用)水準でF1に参戦することを可能にしました。さらに、この提携によって、チームは高いレベルを維持できるだけの資源を得ることになり、また、チーム運営の近代化という、すばらしい挑戦の機会も与えられることになります。
・・・
◆ちなみに、リリースは以下のような"オマケ"が続いていた。
※ここからはチーム発表リリースではありません
広報〇×△のコメント
参戦確実→撤退→検討中→クビサと契約したから多分大丈夫→撤退・チーム売却含みの会議召集(え゛?)→ハラハラしながら結果待ち→本日吉日。
これが、今年の鈴鹿が終わってから今日までの報道と、ワタクシの見通し及びキモチであります。
今日のよき日を迎えることができたのも、ひとえに応援してくださった(ハズの)皆様のお陰、かるろすのお陰、そして1年早くいなくなった
ことで、チームの超緊縮財政に多大なる貢献をしてくれたアロンソのお陰。体を張って、ルノーを助けるためなら、喜んでフェラーリに。
そりゃ機嫌もいいわ。
しかし、チームの所有権を売ってしまうことに、一抹の不安も。これまで毎年、仕事で、あくまで仕事で、完璧に仕事で、日本グランプリに潜入していたのですが、来年は入れてくれるのかなあ...。
F1界全体を通してみると、昨年のホンダに続き、トヨタ、BMWがいなくなるという、寂しいシーズン終了となりました。そんな中、故意のクラッシュを指示するという、前代未聞の不正でペナルティを受け、スポンサーが撤退してしまうという苦境に立たされていたルノーが、かろうじて踏み止まってくれたことは、いちF1ファンとしてその決断に、本当に拍手を送りたいとおもいます。だからルノーはやめられない。
参戦が決まったことで、ようやく落ち着いて年が越せるというものです。
今後、チームに関する詳細が決まり次第、皆様にお知らせいたします。
本年もお付き合い頂き、ありがとうございました。
来年は、決してサボらずに、全戦レポートをお届けしようと、固く固く誓っておるところでございます。
メリークリスマス。
・・・
◆さて、どちらを応援したくなりますか? ルノー・ジャポン広報〇×△さんがウィットあふれる能力の持ち主であることを差し引いても、ルノーを応援したくなるのは、オレがひねくれているからだけではないと思う。
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