F1に燃え、ゴルフに泣く日々。/山口正己

本日の山口正己

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2016年12月24日

クリスマスのマイナンバー

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◆メリークリスマス、ってキリスト教じゃないですけどm(_ _)m。

◆今日はクリスマスの話題で持ちきり。昨日の天皇誕生日より、やっぱりクリスマスな世間一般の傾向を感じつつ、マイナンバーの話題へと飛躍させていただきます\(^o^)/ 。

◆フェイスブックで友人が、"クライアントから、マイナンバー知らせなさいって、そんなの知らんわ。どうせ使わないと思って案内を開封もしないで棄てた"とコメントしたのを見て、友人に同調しつつ行政と国民の乖離を感じた。

◆いや、だからって、なんでも反対する政党を支持する気はサラサラないし、建設的ではない意見には辟易ではあるけれど、ここでひとつ、ポピュリズムという最近やけに気になる言葉を考えてみた。浅知恵ですいません、とまずはお断りした上でm(_ _)m。

◆ポピュリズムは、"正しいことよりスルーしやすい迎合的な考え方に則った多くの大衆を巻き込む秘密の作戦"と解釈している。要するに、本質的で本当の奥義だけれど七面倒くさい事実ではなくて、表面的にそう見える尤もらしいことが世の中を決めちゃっている、てなイメージだ。

◆例えば、40年ほど前のシャンプーの宣伝で、"ZPTが効く、ジンクピリチオン配合"というキャッチコピーがあった。ZPTとジンクピリチオンが反対だったかもしれないけれど、覚えている人もいるかもしれないが、私はこのフレーズにいたく感激して、今にもテレビから聞こえてきそうなくらい鮮明に記憶している。

◆で、大切なのは、凄く効果的なシャンプーに"聞こえる"というところだ。"ZPTとジンクピリチオン"がなんなのか、たぶん誰もわからなかったと思う。でも、そのシャンプーを、なんか素晴しい効能が期待できそうな感じに思わせるフレーズとして、なんちゅーか、戦略がスゴイと思ったわけだ。

◆要するに、本当は、シャンプーにとって大切なのは、髪や皮膚に優しく汚れが落ちる、ついでにとあるジャンルの我々にとっては、できれば育毛効果も期待できます、ということだけれど、あたかもそこに到達しているような気にさせることこそが、ビジネスという視点からは、実際の効能よりはるかに重要、ということだ。実際に、そのシャンプーはかなり売れたと思われる。

◆すでに、このコマーシャルのフレーズが流行した時点で、"ZPTが効く、ジンクピリチオン配合"は、確固たる地位を築いて、「ところで、それって、なんなの?」という疑問は、立ち入る隙を失っている。そんなこと尋ねようもんなら、"面倒くさい奴"と言われるのがおちである。

◆つまり、実は騙されているんだけれど、"ZPTが効く、ジンクピリチオン配合"のシャンプーはありがたい、と素直にスーパーのレジに持っていくのが、周囲のたいていの反応であって、これがポピュリズムの起源(でもないか)と思うわけだ。

◆で、マイナンバーである。

◆私のところにも、税理士から"お知らせください"という連絡が来た。そういえば、と思い出した。半年だったか1年前だったか忘れたけれど、随分前に通知が来た。「申請いただいたマイナンバーのカードが準備できました。ついては、受け取り場所はどこどこですので、受け取り予約の連絡を」てなお知らせ。早速、電話したが、「ただいま電話が大変混み合っています。このままお待ちになるか、しばらく経ってからおかけ直しください」とのリピートコメント。しばらく経ってかけ直してたが状況は同じ。翌日も、その翌日も、思い出すたびに番号を覚えちゃうくらい何度も何度もかけてみたが、状況変わらず。呼び出し音が30回鳴っても出ない状況を繰り返しているうちに面倒になって、すっかり忘れていた。

◆その案内通知もどこに行ったか忘れた。早速市役所に電話した。面倒なので、"とにかくマイナンバーを知りたい"と伝えると、「住民票を取得すれば」との親切なご教示。なるほど、と市役所に出向いた。

◆市役所に入ると、"マイナンバーの受け取りウンヌン"という案内板が目に入った。"これ、どうやるんですか"と尋ねたら、住所を確認して、台町は南口で扱ってますと言う。住民票取得には手数料がかかるし、南口までいくのは面倒。身分を証明する免許証と健康保険証を持っているから番号を教えてもらえないのか、と尋ねたが、NG。住民票は番号が分かったら破棄するので不合理な出費になって馬鹿馬鹿しい。紙資源の無駄遣いだし(^^ゞ 。

◆仕方なく自転車で20分ほどの八王子駅南口に向おうとしたが、南口のどこだかわからない。尋ねると、若干きょとんとした顔で「〇〇タワーの4階です」という。要は、『八王子駅南口総合事務所』を、彼らは"南口"と呼んでいることに気がついた。知らないって、こっちは。ここで、これがおしなべて役所仕事の基本であることを再確認した。

◆自転車をえっちらおっちら漕ぎまして脚が吊りそうになりながら"南口"に到着。担当窓口を捜し当てて事情をお伝えした。窓口に出てきた女性は、若干困惑しつつ、気の毒なくらいていねいな口ぶりで取得方法を説明してくれた。たぶん、文句たらたらが多いので、気分を和らげるための気遣いと思われたが、むしろそのていねいさが神経を逆撫でされているようで気持ち悪いので、「ていねいにされすぎると申し訳なくなっちゃうので、分かりましたのでとにかく受け取れるようにお願いします」と言ってしばらく待っていると、課長とおぼしき青年が出てきて、「どんなご要望でしょうか」と訊いてきた。

◆すでに面倒くさい状況をとうとうと説明したのをもう一回しゃべれっての? と思って、「若干複雑な状況をお伝えして、待てといわれたので待っているのですが」と伝えるも、なかなか引き下がらない。面倒なので、"とにかくカードをいただければいいので、よろしくお願いします"と伝えたが、クレーマーになっちゃいそうで若干いやな感じがした。

◆多くの人が、お上のお達しに従順に従うことが美徳とされている私の周辺においては、意見をいうと文句と取られる事態が頻発している。やんわりと、"文句ではなくて、意見をお伝えしているので、よろしくお願いします"と伝えると彼は引き下がった。

◆しばし待つうちに、また違う男性が、「お待たせしました」とカードを持ってきて、番号を人に教えるないで、とか、もしなくしたらどうこう、という説明書の内容をていねいに教えてくれた。

◆さて、面倒な細かい状況なんてど~でもいいじゃねぇか、と思わせてゴメンナサイ。言いたいのは、いろいろ便利になる番号制を敷いたことによって、なにが起きているか、ということだ。便利になるために、国民の協力は必要だ。でもね、そもそもが、ここで面倒になっているような事態を簡素化させるためにマイナンバーって誕生したんじゃないの?

◆さらに怖いと思ったのは、カードを探している間に、"考えておいてください"と言われた暗証番号だ。暗証番号は実に便利なシステムと思うけれど、これは秘密が完璧に守られた場合のことであって、漏洩したら元も子もない。けれど、多くの人は、暗証番号をいつくももっているものだろうか。私は7~8件を使い分けているけれど、でもせいぜい7~8件だ。さらに増やすとわからなくなってしまう恐怖がある。たぶんわからなくなったら手数料を払えば再発行できるのだろうけれど、ここでも負担はこっち持ち。もちろん、なくす方が悪いのだけれど、そうした状況を合理的にするために誕生したのがマイナンバーだったんじゃないの、と再び言いたくなるわけです。

◆で、暗証番号である。たいていの人は、クレジットカードや銀行のキャッシュカードのたぐいの暗証番号は、同じものを持っていてそれを使い回しているのではないかと推察できる。だから、"不具合がないように考えておいてください"との気遣いをしてくれているのだけれど、実際には、そうはいっても現実はなかなかそうはなりにくい。

◆ということで、こうしていろいろ詮索して状況認識することは、"ジンクピリチオンとZPT"がなんであるかを知ろうとする愚行である、という結論に到達するのである。

◆世の中、みなさん魔法にかけられて、どんどん便利になっていく。なんとありがたいことなのでありましょうか。

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